」と申し上げなさると、 姫君は 「気にしません。 。 親たちは、「とても見苦しく、風変わりでいらっしゃるのは 困ったことだ。
12あとまで見る人ありとは、いかでか知らん。
[現代語訳] 中納言も幼女のときから可愛らしくはお思いにならなかったからだろうか。
「さあ、それなら、この別当に(姫君を)夕暮れに誘拐させよう」と言って、母(乳母)と少納言(姉)とは同じ気持ちになった。
(そのため=婿君がひとり増えたため)落窪の君はなおさら忙しく、苦しいことが多くなった。 もの寂しい。 よろづのことどもをたづねて、末を見ればこそ、事は故あれ。
1137 こまやかに ナリ活用の形容動詞「こまやかなり」の連用形。
d 朝夕の宮仕えにつけても、ひどく他の后妃たちの嫉妬をかきたてるばかりで、人からの恨みを受けることが積もったためだったのだろうか、ひどく病気がちになってゆき、何となく心細そうに実家に下がることが多いのを、(帝は)いよいよたまらないほどいとしく不憫なものにお思いになって、人々の非難をもはばかることがおできにならず、世の話の種にもなってしまいそうなご待遇ぶりである。
17 絵 合• けらを、ひきまろ、いなかたち、いなごまろ、あまひこなどとつけて、お召使いになっていた。
」と北の方のたまへば、時々教ふ。 光源氏と女性の愛の物語を中心に、式部から見た貴族社会に関わる女性の苦労話、藤原氏の摂関政治などが描かれています。
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まことに父母より先立ち参らせ候ふこと、返すがへす悲しく候へば、 さこそあさましく思し召し候ふらめ。
作成者 渋谷栄一記す(2000年1月19日、4月26日補訂、2002年8月7日追加)• あやしきことぞ。
童の名は、普通によくあるようなのはつまらないと思って、虫の名をおつけになった。
12前世からこうなる因縁が少しばかりあり、この中の君(作者のこと)がしきりに私のことを懐かしんで思い出してくださるので、ほんのしばらくこの家にいるのですが、このごろは身分の低い者たちの中にいるので、とても辛いのです』と言いながら、しきりに鳴くようすがいかにも気品がありかわいらしい人に見えて、はっと目が覚めたら、この猫の声が聞こえたので、とてもしみじみと感じられたのです」と話すのを聞き、私もまたたいそうしんみりしてしまった。
そして、そのことがきっかけで彼女は物語を書くようになったのです。
極楽寺、高良などを拝みて、かばかりと心得て、帰りにけり。
多くの銭を賜ひて、数日に営み出だして、掛けたりけるに、おほかた廻らざりければ、とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。 39 なよよかに ナリ活用の形容動詞「なよよかなり」の連用形。 やはり、人の命ははかないほうが断然良い。
6この姫君がおっしゃることには、 「人々が、花よ、蝶よともてはやすのは、浅はかで不思議なことだ。
24 移りぬべし ラ行四段動詞「移る」の連用形+強意(確述)の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「べし」の終止形。
[原文] やうやう物思ひ知るままに、 世の中あはれに心憂きことをのみ思されければ、かくのみぞうち嘆く。
「言ふ」の尊敬語で、「薫」に対する敬意。 「黒=原文」・ 「赤=解説」・「 青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら 蝶めづる姫君の住みたまふ傍らに、按察使(あぜち)の大納言の御むすめ、心にくくなべてならぬさまに、 蝶をかわいがる姫君が住んでいらっしゃる(家の)そばに、按察使の大納言の娘様(が住んでおられるが、そのお方は)、奥ゆかしく、並々でない様子であって、 親たちかしづきたまふこと限りなし。
3(二人の姫君は)驚いた顔ではなく、和やかに振る舞って、そっと隠れてしまった様子などは、衣ずれの音もせず、とてもものやわらかでいじらしく、たいそう上品で優雅なさまであったのを、(薫は)しみじみと感じ、お思いなさる。
」 と、 毛虫が蝶になり変わるところを、 実物を 取り出してお見せになった。
advanced Q. 」と言って、 さまざまなる籠箱どもに入れさせたまふ。